『100年俳句計画』
「選句&投句」フォーム
174号

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1 ノルウェーの森を抱き込む山桜
2 下巻のみ売られし伝記フリージア
3 ど根性「人間失格」かかげ夏
4 日曜の赤のバイエル苺煮る
5 春北風の忘れられゆく本に石
6 XとYがうずまく工学部
7 花曇り古書の匂ひに酔ひし指
8 春の旅ボストンバックの底に本
9 本棚に恋を見つけし春の宵
10 署名本くせ字をなぞる春の宵
11 図書委員二人で整頓夏近し
12 お四国(旧字)や経本誦(ず)してしばし黙
13 春火鉢試合前日五輪の書
14 置き去りに僻む黄砂の求人誌
15 花粉症文法全書はとじたまま
16 永き日の古書街漂流J・J氏
17 春眠に教科書忘れ登校す
18 春の夜の完結しない愛読書
19 教科書の一頁目の春うらら
20 丸善の蒼い梟本の上
21 ぐりとぐらの歌覚えてる春の風
22 一束の本売り飛ばし卒業す
23 ゴールデンウィーク・ドストエフスキー
24 彼岸来て鶴見和子の強さ知る
25 亡国や「国家の品格」春遠し
26 目借時電車ガタゴト本ポトリ
27 かぐや姫その後を問う子夜半の春
28 俯せの詩集の春を飛ぶかたち
29 春光やまだ新しき句集あり
30 恋人は小説の中リラの花
31 一宿の御礼に置きし土佐日記
32 パレアナの生き方が好き桜草
33 カビ臭き本を撫でたる春の風
34 教科書の裏のらくがき花の昼
35 三巻にて子規死すしろばな沈丁花
36 新刊とまぐはふ春の月置いて
37 行く春の深紫の蔵書印
38 ヲの文字を拾う春夜の汽笛かな
39 富士見ロマン文庫腋に夏兆す
40 背表紙の丸みを春光の沿えり
41 穴を出てウォーリー探す地虫かな
42 花冷や寝る間も惜しき本に会ふ
43 散る花の消えゆく百科事典かな
44 余花や『昭和元禄落語心中』
45 本棚を抜ければすでに春半ば
46 本屋の隅パフうずくまる花ぐもり
47 さくらさく夢をつなぐの直子さん
48 犬ふぐり挟んだ本はどこだろう
49 ポケットに家出のすすめ夏に入る
50 花桐や朝日の当たる古本屋
51 麗かや古事記にキヌヌヒノエヒメ
52 桜散るサイタサイタの思い出よ
53 春深しあさきゆめみし又ひらく
54 春うらら本棚はみ出すじゃリン子チエ
55 潮香る空鳶と闘う烏二羽
56 桜東風鞄の底に短編集
57 信介しゃん織江バ抱いて炭鉱(ヤマ)の月
58 ぬけぬけと書籍は飛ばさず鰆東風
59 紙の日の本の束ねや春時雨
60 種本を失くし佇む花の下
61 うたた寝て歳時記落とす花疲れ
62 雨雲を見て図書館へ行く決意
63 本読みは大つきらいです春休み
64 返却の本に花びら挟まれて
65 天金の蔵書百巻春の月
66 春眠や膝の歳時記落ち醒める
67 新書版5冊がよい枕とす
68 うりずんやエンデに金の箔の文字
69 本置いて葉をたたえたる桜餅
70 わ印の蔵書票(エクスリブリス)春ともし
71 本棚に菜の花生けて部屋せまし
72 晩年の友は歳時記沙羅の花
73 磯巾着の飛び出しすぎた絵本
74 受けるより与える幸せ春の風
75 断捨離の始めは書籍蜆汁
76 鴎外を手にする春のフェアーかな
77 書庫満たす億の記憶や柳絮飛ぶ
78 本棚に住む人のあり春うらら
79 冒険の始まりの本えんどう豆
80 遺憾なる言葉のルーツ辞書の黴
81 地図帳に喜怒哀楽句遍路かな
82 恋猫やもどりくるまで「三国志」
83 春愁や藤村に逢う千曲川
84 春光を雑誌に挟む途中下車
85 金次郎に電子書籍や草青む
86 借りた本返せば終はりハルノソラ
87 中華屋の黄ばんだ漫画春暑し
88 本の山崩るる音や春の風邪
89 ガレキ浜「モモ」に指示請え鳥雲に
90 昭和の日ケータイ小説てふ異国
91 定位置の赤毛のアンと梟と
92 古文書に地震の記録桃の花
93 店先の古書平積みに春惜しむ
94 博識の夫本の山に埋もれり
95 陽炎や推理小説増殖す
96 夢の中源氏諳んじ朧月
97 孫と見る飛び出す絵本象の鼻
98 抜きとりし本のすき間も花の闇
99 花図鑑栞の項は白木蓮
100 「おはよう」に閉じる賢二や風薫る
101 モノクロのこころまよわす春かすみ


●選評*
100字以内でお願いします。





●次回投句*
 兼題:「鳥」という字を含んだ句
 出題者 まくわさん


※兼題は以下の3分類のいずれかで出題してもらっています。
1.季語(副題含む季語を入れた句)
2.テーマ(内容に沿った句)
3.単語(その単語そのものを句の中に詠み込む)


●お便り、その他
お便りや、ご意見がありましたらお寄せください。





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